社内初となる「量産体制」構築への挑戦
50年を超える歴史を持つYAMABISHIの事業は、元々、お客様からの受注生産がメインでした。その中で、これまで培ってきた技術を活かして、2014年に蓄電システム(YRWシリーズ※)を開発。自然エネルギーへのニーズが高まる中で、これからのYAMABISHIを代表する製品にするために、社内初となる量産体制を構築するプロジェクトが立ち上げられたのです。
その時、開発部でYRWのハード設計にも関わっていた私は「太陽光パネルと蓄電池をうまく組み合わせることで、非常用電源としても使えるYRWは、ニーズも高いし売れるだろう」と思い、量産体制をつくる製造課のプロジェクトへ参加を志願しました。手がけたい仕事がある人は、部を超えて異動できるチャンスがあることもYAMABISHIの特徴のひとつです。
ゼロからのスタート。だからこそ、やりがいがある
YRW量産体制の確立。それは、まったくノウハウがない状態からのスタートでしたので、たくさんの苦労がありました。はじめにぶつかったのが「既存のオーダーメイド生産を続けながら、YRWの量産体制をつくる」という課題。
製造課の皆さんに協力していただきながら、工場内における作業の効率化、省スペース化を進めることで、徐々にこの課題は解決され、今では以前の半分のスペースで以前と同じパフォーマンスの受注生産を行えるようになりました。
とはいえ、量産体制確立までの道のりはまだ半ば。営業部と連携したYRWの販売促進も含め、製造現場でもまだまだ超えなければならない壁はいくつもあります。それでも、私が設計に関わった製品が評価され、世の中に出て行くこと。そして、YRWが広がることで地球にクリーンエネルギーが広がっていくと思うと、求められる以上にがんばってしまう自分がいます。
先輩に恵まれたことに、今でも感謝している
「就職して、どんな会社で、どんな先輩の下につくのか」は、新社会人にとって大きなターニングポイントになると思います。私の就職活動は少し変わっていて、工場見学に来た時に(今は定年で引退した)当時の課長に「うちでバイトしない?」と誘われて、インターンのように職場経験をさせていただきました。その時についた先輩が、実は今の上司で。相性が良かったのか、そのまま入社して今にいたります。
新入社員でもない、アルバイトだった私にも、課長や先輩はやさしく仕事を教えて下さいました。面倒見のいい人たちに恵まれてきたことが、今の自分につながっているのだと感謝しています。だからこそ教える側になった今は、後輩が成長するサポートをしてあげたい。そうすることが恩返しでもあると信じて。私は先輩たちほど、やさしくはないですけどね(笑)
志望者へのメッセージ
私が志願して「開発部→製造課」へと移ったように、挑戦したい仕事がある人には挑戦できる環境を与えてくれる社風が、当社の魅力なのだと思います。電源や電力の仕事に興味のある人は、共にがんばっていきましょう。